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「水夏弐律」感想・レビュー。

Circusさん「水夏弐律」を攻略しましたので、その感想・評価・レビューです。


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~ストーリー~



舞台は鬼女伝説が語り継がれる古隠村。

のんびりとした田舎に生きる人たちは、みな明るい表情を見せる。

しかし、その明るい表情の下に、それぞれの深い因縁を背負い続けていた。

夢見がちな少女、真実を追い求める報道部部長、過去に囚われ続ける女、名前の無い女の子。

彼女たちが抱える問題は、やがて10年前の交通事故に収束される。


赦すことは、愛すること――


10年前にズレてしまった運命の歪みから、彼女たちがたどり着く物語の結末とは・・・








以下↓※ネタバレ注意※大きなネタバレは極力しないようにしますが、
            基本プレイ後読むことをお勧めします。




<概要>

2001年に発売された名作「水夏」の続編。前作からもう10年も経つのですね。といっても設定プロット

や名無しの少女という存在、登場人物の一部が再出演しているくらいで特に前作をやらなければ

意味がわからないといったことはなく、「水夏弐律」単品でも十分楽しむことができます。

本作品はいわゆるアドベンチャーゲームというより種類としてはデジタルノベルといいますか、

選択肢がまったく出てこないので最初から最後までストーリーを読み進めていくタイプの

ゲームになります。



肝心なストーリーですが各章構成でそれぞれの章が

1章   ヒマワリのオマジナイ
2章   飛び出せ報道部
3章   親は子を子は親を
4章   名無しの女の子
追想編  紅葉
最終章  名無しの女の子
追記   いわゆるおまけシナリオ



と分かれていて、第1章から第4章がプロローグで各章ごと主人公・ヒロインが違います。

ただ今回は第1章が終わって第2章へ行くという形ではなく、例えば、第1章の途中で、

他の章のシナリオが入ってくるといったような構成をとっていて、クロスオーバーというか

各章の主人公やヒロインたちが他の章のストーリーに関わってきたりします。

ノベル形式で読ませるだけというゲーム性をなくしたシステムは途中でダレてきやすい

というリスクがありますが、このように主人公やヒロインの視点を変えることにより、

うまく飽きさせないストーリー構成はなかなかお見事。

もともと死に近いところに現れる不思議な女の子「名無しの女の子」を軸にしたお話

ということで、一番わかりやすくて重くなりがちなテーマ「生と死」を扱っている作品のため

萌えや燃えや笑いの要素はほとんどなく、明るい雰囲気か暗い雰囲気かと問われると

どちらかといえば暗い感じ。いわゆる不幸展開が結構きついシーンもあるので、

好みは分かれると思います。



<感想>


各キャラ攻略型のゲームではないので、簡単にまとめて雑感などを書きます。

各主人公・ヒロインはそれぞれの立場で問題を抱えていて、それが10年前の交通事故という

キーワードで紐解かれていきます。

そしてその事故を発端に徐々に狂っていった歯車が生んだ誤解・すれ違い・心の傷を前に、

他人をそしてなにより自分を赦すことができるのかということに話は繋がっていき、

その章の主人公・ヒロインはもちろん、別の章の主人公・ヒロインやその回りの人たちの

助けを受けながらその答えとなる一歩を踏み出して行く・・・そんなお話でした。


印象的だったのが、院長先生が言った「どんな出会いも別れも、そのすべてに意味がある。

自分が自分であることの意味がある」という言葉がこの「水夏弐律」という「命を繋ぐ物語」

をうまく表現しているなぁと思いました。


紅葉の章に関しては、この昔話(伝説)追想シナリオは、例えば「涼風のメルト」とかでも

ありましたし、最近よく見かける構成ですね。

最後が駆け足で「名無しの女の子」が活かしきれなかった感がありますが、

各シナリオはそれぞれに感動しましたし、涙腺ユルユルなシーンもありました。

音楽やグラフィックも悪くなかったですし、この内容はアニメ向きかもしれないですね。

タイトルの「水夏弐律」は初めは単純に「水夏のパート2」みたいなイメージで考えていましたが、

ニーチェが最後に「生きること、死ぬこと 弐つ(=二つ)の律(=コトワリ)は和して同せず。

交わることなくなく、だが一つ」と答えをくれました。

村上春樹著「ノルウェイの森」ではないですが、「死は生の対極としてではなく、その一部として

存在している。」というようにこの2つを切り離すことができないんですよね。

高志が病床で「どうせ人間はいつか死ぬ。俺の場合、それがちょっと早かったってだけだ」

と言ってたような割り切った考えは私自身今は持てませんが、訪れてしまう死・過ぎてしまった過ちを

乗り越えて人間らしく生きることの大切さを改めて思い出させてくれた、そんな作品でした。



なんか出来の悪い読書感想文みたいな文章になってしまいましたね。

今年の目標は積みゲーを増やさないことなので、次は「たいせつなきみのために、

ぼくにできるいちばんのこと」「翠の海」をプレイ予定です。

また終わったら感想などアップしたいと思います。


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[ 2011/11/08 23:10 ] ゲーム感想 | TB(0) | CM(0)

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